優秀なAI/ITエンジニア・システム開発企業(SIer含む)の見分け方 後半

優秀なエンジニアの見分け方

前回の記事では
・エンジニアの成果物、開発物を確認することが重要
・エンジニアは技術力だけでなくビジネス課題解決力も重要
という2点について述べた。

エンジニアである筆者が数百人のエンジニアに出会ってきた中で得た
優秀なエンジニアの見分け方のコツの後半を解説する。

ー 依頼内容の分野においてエンジニアが最新の技術を追いかけているかチェック ー

例えばAI(人工知能≒機械学習)の中の自然言語処理分野について
システム開発を依頼したいとしよう。
その折に、自然言語処理分野の博士号を持っている人と出会ったとする。
「これはピッタリだ!」と感じるであろうが
その人の持っている技術が最新かどうかは重要である。
仮に博士号を取得したのが10年以上前であって
その後、その技術分野と無関係の仕事を経験してきたとすると
最新技術を知っている可能性は低い。

特にAIのような全世界中で熾烈な技術開発競争が繰り広げられ
分野によっては1年前の技術でも古いとされるフィールドでは
現役で技術を追いかけられているかどうかで大きな差がでる。
極端な話、10年前に博士号をとって無関係な仕事をしてきた人より
1年前に人工知能≒機械学習に関する仕事をはじめたエンジニアだが
現役でそこそこ開発経験を積んできた人の方が良い成果を残せる場合もあるであろう。
(もちろん個人的に博士号を取られた方に技術的な敬意があることは述べておきたい)

また、ここからは個人的な考えも含み、反論のあるエンジニアもいるであろうが
誤解を恐れずに言うとAI(人工知能≒機械学習)においては
依頼するエンジニアや企業に自然言語処理、画像処理、数値解析、どれを経験してきたかに
こだわりすぎる必要はないと考えている。
もちろん、求める分野にピッタリのエンジニアが見つかればそれに越したことはないが
AIエンジニアの人数が絶対的に不足しているこの状況で
いつも完璧な出会いがあるとは限らないだろう。

なぜ分野にこだわりすぎる必要が無いのか?
それはAI(人工知能≒機械学習)が、共通の理論や技術で
自然言語処理、画像処理、数値解析など多くの分野をある程度こなせてしまうという技術の特殊性にある。
某有名AIベンチャーはバイオテクノロジー、ロボティクス、自動運転など多岐にわたって
技術開発を行っているが、もちろん、各分野のエンジニアを集められるブランドと資金力があるのであろうが
各分野の技術開発において共通部分となる技術が多くあるために成立する事業形態と
自分は考えている。
つまりいろんなことができるのに
ある分野だけにしかAI技術を使わないのはもったいないということである。

注意が必要な点として
やはり特定の分野の技術開発に重点を置いてきた企業は
それだけの他には無いノウハウを持っている可能性はある。
例えば自然言語処理にこだわってきた会社は
機械学習だけではないオントロジーを用いた推論系技術
(語弊を恐れずに言うならとてもかしこいデータベースのようなもの)
にも明るいであろうし
画像処理にこだわってきた企業は画像の高速処理や
クラウドで分散して機械学習させるノウハウなども持っているかもしれない。
つまり、技術分野が自分の依頼内容に合致していればそれに越したことはないということだ。

ー 仕事依頼の際に同じ技術分野のエンジニアにコンサルしてもらうという手段も効果的 ー

エンジニアやシステム開発企業の技術力を確かめる手段は
同じ分野のエンジニアに見てもらうことだ。
これも賛否のある考えかもしれないが、自分は
あるエンジニアが他人の正確な技術力を測るためには
他のエンジニアが同じ分野でかつ自分より低いレベルのエンジニアでなければならないと考えている。

例えばメカ設計に強いエンジニアが
専門分野ではないバイオテクノロジーのエンジニアの能力を測ってほしいと頼まれても
基礎的な数学能力や大体の書いてきた論文などで雰囲気をつかむこと以外は
技術力を正確に知ることは難しいだろう。
逆にAI(≒機械学習)のエンジニアが同じ分野のエンジニアと
会話をすれば、ある学会の論文を把握している
プログラミングスキルもツールについて新しいものを追いかけている、といった点の共有で
ある程度の技術力の把握は可能だと思う。

ここでもう1つ自分の主張として述べたい点として
あるエンジニアAより別のエンジニアBが断然優秀であった場合は
エンジニアAにとってはエンジニアBがどの程度優秀であるか判断できないということだ。
まずエンジニアAがエンジニアBが述べる詳しい技術動向や
経験に裏打ちされたテクニックを述べた場合に
エンジニアAはあるケースの場合は何を言っているかわからない可能性があるし
ノウハウについてエンジニアBが話すこともそのすごさ、価値を感じ切れない場合があるであろう。
つまり、もしもエンジニアにコンサルを頼むとすれば
そのエンジニア自体もある程度のレベルが必要だということである。

ー まとめ ー

・依頼内容の分野においてエンジニアが最新の技術を追いかけているかチェック

・仕事依頼の際に同じ技術分野のエンジニアにコンサルしてもらうという手段も効果的

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